【画像つき】『鋼の錬金術師(ハガレン)0巻』の内容と感想を紹介
映画は見たくないけど『鋼の錬金術師 0巻』の内容は知りたい。
そんなあなたのために内容を画像つきで簡単解説します。
ハガレンファンならとりあえず知っておいて損はない!と言いたいところですが、0巻はかなりネタ寄りの内容になっていました。
映画に行くか迷っている方はこの記事を見てからでも遅くはありません。
以降ネタバレありなのでご注意ください。
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『鋼の錬金術師 0巻』内容
前半16ページ程度は荒川先生書き下ろしコミック。
後半12ページ程度が荒川先生と実写映画の曽利監督による対談でした。
書き下ろしコミックを期待していた人はその薄さに拍子抜けするかもしれません。
一方、僕のようなパンフレットに書かれているような対談が好きな方にはめちゃくちゃありがたい冊子となっています。
書き下ろしコミック『旅の始まり』
ざっくり分けると以下の2つ。
- 国家錬金術師の資格を得たエドに絡んでくる人たち
- ショウ・タッカーの苦悩
前半は国家錬金術師になったエドに絡むおなじみロイやアームストロング
出典:鋼の錬金術師0巻
そしてバスク・グラン准将。懐かしすぎるだろおい。
軍部の准将。「鉄血」の二つ名を持つ国家錬金術師。元第五研究所管理責任者。
気骨に満ちた性格の軍人で、軍隊格闘の達人にして兵器錬成の第一人者。二つ名である鉄血は「鉄は兵器、血は兵士」を表す。重火器や鉄球などの様々な武器を一度に大量に錬成して放つという超攻撃的な錬金術が使える。物語開始からしばらく後(時間軸上では2巻)、「傷の男」に殺害される。(引用:Wikipedia)
バスク・グラン准将は若くして国家錬金術師となったエドに覚悟を問います。
出典:鋼の錬金術師0巻
イシュヴァール殲滅戦を経験している人たちの言葉は重いです…
こんなにカッコいいこと言ってるのに、原作では酒に酔ってるうちに殺害されるんですからね。
出典:鋼の錬金術師0巻
と思ったら以降はギャグパート!ギャグのキレはさすが荒川先生やでぇ…
軍部の国家錬金術師3人との親睦の様子が描かれます。原作ではほぼ全くと言っていいほど登場しなかったキャラクターですがここで深掘りされるとは。
『鋼の錬金術師』はキャラクターの仕事の顔とプライベートの顔のギャップがいいですよね。仕事人って感じがします
出典:鋼の錬金術師0巻
最後はエドとアルが故郷のリゼンブールから旅立つシーンで締めくくられます。不安げなウィンリィの表情が良いですね。
出典:鋼の錬金術師0巻
一方場面は変わり、ショウ・タッカー
どうやらこちらも国家錬金術師になる一年前のよう。
国家錬金術師の試験結果が届いていないため、軍部へ無かますが結果は不合格。
横では12歳で国家錬金術師になったエドの噂話がされつつ、辛そうな表情で家に帰ります。
出典:鋼の錬金術師0巻
そんなタッカーを見て奥さんが励まします。
実は奥さんが登場したのって初めてですよね?
奥さんの「なんでも力になる」という言葉を聞き何かを思いついたかのような笑顔を返します。この笑顔がめちゃくちゃタッカーでした笑
ぜひ、0巻を手に入れて確認してみてください。
荒川弘×曽利文彦スペシャル対談
出典:鋼の錬金術師0巻
後半12ページは原作者の荒川弘先生と曽利文彦監督の対談です。よくパンフレットに書かれているものが無料で頂けるのはうれしいですね!
テーマはざっくり以下のような感じ。
- 曽利監督が『鋼の錬金術師』を映像化したかった理由
- 撮影の舞台をイタリアとした理由
- CGについて
一番印象的だったのはCGについて熱く語る曽利監督でした。
曽利監督、実はアメリカの大学に在籍中にあの「タイタニック」のCGアニメータとして携わっていたようです。
帰国後もVFXやCG中心に様々な作品に関係する根っからの技術屋さんでした。
今回の『鋼の錬金術師』においても「CGで表現できそうだからやりたかった」という旨の発言をされており、ここがファンと認識が合わなかった部分じゃないかなと思います。
他にいくつか気になったコメントに言及してみます。
槍の錬成シーンについて
(曽利)荒川先生の絵で、崩せない構図というのがありますよね。たとえば、エドが地面からやりを錬成するシーン。ああいう構図はものすごく印象的なので、映画を撮るときに崩しちゃいけない。
確かに『鋼の錬金術師』の代名詞と言っていいほどの最初の槍の錬成シーンはクオリティが高かったですね。監督もかなり意識して作られていたことがわかります。
VFXと役者の動きについて
(曽利)山田くんには「石獣は犬より少し大きい…ライオンぐらいかな」と話していたんですが、でかくなっちゃいましたね。というのも山田くんのアクションがダイナミックだったからです。CGを山田くんのアクションに相応しいものにしようとしたらどんどんでかくなってしまって(笑)。
序盤のコーネロが賢者の石で錬成したキメラに関してのコメントです。
CGの後付けというのはわかるのですが「なんか役者の動きがでかいから石獣を大きくしました」というのが少し適当に感じますね。
役者ありきとかCGの技術がどうこう言う前に、作品としての世界観に相応しい動きを監督から役者に指導すべきと思ったのですがどうでしょうか?
監督も役者も自由にやって「あとからCGでなんとかなるから大丈夫」と思っているようにしか見えませんね。
実写『鋼の錬金術師』の対象者について
(荒川)映画は、小さいお子さんでも観ることができるように監督が細部に至るまで工夫してくださったので、親子連れでも楽しめるようになっていますね。
対象者はファミリー?と思わせるような荒川先生のコメント。
今回の実写映画が叩かれ気味になった要因の1つが「誰向けの映画なのかわからない」ということです。ただ、僕は少なくとも原作ファンに向けては作られていないと感じました。
豪華俳優のクオリティ高いコスプレやアルの重厚感あるCGといった点に惹かれた方を対象としているのではないかと思います。
なのに中途半端に原作に寄せる(セリフやストーリー)から原作ファンには目につくのでしょうね。
ここに挙げた以外にも感想を書いていますので、興味のある方はご覧ください。
『鋼の錬金術師 0巻』まとめ
・書き下ろしコミックは国家錬金術師達の親睦がメイン
・ショウ・タッカーの前日譚も少しあります
・対談も実写映画化に意見がある人におすすめ(特になぜ実写化したか)
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